最終更新:2017年10月20日
「Kaby Lake」最新記事投稿しました!
こちらからご覧いただけます
「Kaby Lake」搭載のおすすめゲーミングPCランキングもまとめています
今や世界のPCの大半のCPUはIntelが占めている
店頭に並ぶPCもそのほとんどがIntel製
だが最近、AMDのCPU販売シェアがIntelを追い抜いたというニュースもあった
IntelはCPUシェアでの覇権を守りきることは出来るのだろうか
期待のCPU「KabyLake」
そんなIntel製CPUの筆頭、Core iファミリーの第7世代Coreプロセッサーが米国時間2016年8月30日に発表された
すでにリークなどでスペック等が露出していたが、Intelが公式に発表するのはこれが初だった
デスクトップ向けCPUが出荷され始めたのは2017年の1月
最近では、ゲーム配信者のパソコンに「Kaby Lake」が搭載されているのを見るのも珍しくなくなってきた
低消費電力版とはいえ、待ちに望んだ新世代CPUとなる「Kaby Lake」
しかし、期待されながらもあまり評判は良くなかったのが、前の世代のCPU「Sky Lake」である
新しいハイエンドモデルの「Core i9」が発表されるまで、IntelのCPUは大きな進化がないとまで言われていたが、「Kaby Lake」は一体どれほどの性能を持つのか
今回はそれを紹介していこう
Yシリーズ
まずは最初に発売されるTDP4.5Wの省電力版、通称Yシリーズ
性能順に、Core i7/i5/m3の構成となり、3.5W~7WのレンジのcTDP(Configurable TDP)に対応する
※cTDP…消費電力を自分で設定できる機能
プロセッサ名 | Core i7-7Y75 | Core i5-7Y54 | Core m3-7Y30 |
---|---|---|---|
コア数/スレッド数 | 2/4 | 2/4 | 2/4 |
動作周波数 (ベース/ブースト) | 1.3GHz/3.6GHz | 1.2GHz/3.2GHz | 1GHz/2.6GHz |
Turbo Boost 2.0 | ○ | ○ | ○ |
メモリインタフェース | デュアルチャネルDDR3L-1600/LPDDR3-1866 | デュアルチャネルDDR3L-1600/LPDDR3-1866 | デュアルチャネルDDR3L-1600/LPDDR3-1866 |
Hyper-Threading | ○ | ○ | ○ |
Active Management Technology 11.0 | ○ | ○ | × |
TSX-NI | ○ | × | × |
Intel Security Key | ○ | ○ | ○ |
Uシリーズ
TDP 15WのUプロセッサは、Yシリーズに比べてベースクロックが引き上げられている
ただブースト時にはそれほど差はない
7.5W~25WのレンジでcTDPに対応
プロセッサ名 | Core i7-7500U | Core i5-7200U | Core i3-7100U |
---|---|---|---|
コア数/スレッド数 | 2/4 | 2/4 | 2/4 |
動作周波数 (ベース/ブースト) | 2.7GHz/3.5GHz | 2.5GHz/3.1GHz | 2.4GHz/ - |
Turbo Boost 2.0 | ○ | ○ | × |
メモリインタフェース | デュアルチャネル DDR3L-1600/LPDDR3-1866/DDR4-2133 | デュアルチャネル DDR3L-1600/LPDDR3-1866/DDR4-2133 | デュアルチャネル DDR3L-1600/LPDDR3-1866/DDR4-2133 |
Hyper-Threading | ○ | ○ | ○ |
Active Management Technology 11.0 | ○ | ○ | × |
TSX-NI | ○ | × | × |
Intel Security Key | ○ | ○ | ○ |
ずばり、買いか
結論から言うと、Y、Uシリーズにわざわざ買い換えるほどではない
プロセス技術の進化だけで、同じ消費電力であれば最大12%の性能向上を果たしているという風にIntelは発表しているが、ノートPCにしても、普段の用途で性能差を感じ取るのは難しいだろうというレベルだからだ
14nmプロセスをこの「Kaby Lake」の最大の売りとしているIntelだが、その恩恵はデスクトップ向けCPUでしか受けることが出来なさそう
期待の「Kaby Lake」、i7-7700K
そして、そのデスクトップ向けCPUの中でも筆者がおすすめしたいのは「i7-7700K」だ
以下が「i7-7700K」のスペック表となっている
プロセッサーナンバー | Core i7‐7700K |
コア数 | 4 |
スレッド数 | 8 |
動作クロック | 4.2GHz |
最大動作クロック | 4.5GHz |
内蔵GPU | Intel HD Graphics 630 |
GPUクロック(最大時) | 1150MHz |
オーバークロック | 可 |
TDP | 91W |
対応ソケット | LGA1151 |
一見、性能が向上していなく差はあまり無いように思えるのだが、消費電力の少なさはすなわち発熱の少なさを意味する
CPUは発熱するにつれてパフォーマンスが低下するのだが、現行CPUより発熱が少ないとなれば、高負荷のOC時でも動作の安定が期待できる
最後に ~まとめ~
以上、簡単だが新世代CPU「Kaby Lake」の紹介をしてみた
AMDが「Ryzen」を発表する前だったので、落ち着いた性能にはなっているが、消費電力の低さは魅力の一つだろう
ただし、価格で比べると「Ryzen」を購入したほうがパフォーマンスが良いというモデルもある
購入する前には比較記事などに目を通しておくことをオススメする
また、「Core i7 7700K」が発売されてしばらく経つが、YoutubeLiveなどを見ていると、このCPUを使ったPC構成の配信者をよく見かける
ゲーム配信といった高負荷ながらも安定性を求められる状況ならこのCPUは真価を発揮してくれるようだ
現段階では高価格で手を出しにくい存在ではあるが、安定性を求めたいならこのCPUはオススメできる
特に、「Core i9」まで手を出す必要のないPCユーザーにはもってこいだろう