最近、テレビなどのメディアで度々取り沙汰されている「Tor」という技術をご存知だろうか
簡単に言ってしまえば、通信の匿名性を高めることができる技術である
そんなTorを利用したOS「Tails」のインストール方法、面白い使い方はあるのかについて紹介していきたいと思う
情報処理のセキュリティ関係に興味のある方にはぜひおすすめしたいものになっている
目次
「Tails」とは?
「Tails」はユーザーのプライバシーを重視して設計された、LinuxをベースとしたOSだ

「Tails」は電源を落としてしまえばPCに残る痕跡をすべて消去するため、匿名性を保ったまま利用することができる
また前述したTorを利用してインターネット通信を行い、それ以外では通信できないようなつくりになっている
情報の漏洩防止にはうってつけのOSというわけだ
エドワード・スノーデンというセキュリティに興味のある方なら誰もが知っているであろう、アメリカ国家安全保障局および中央情報局の元局員からも評価されている
「Tails」のインストール方法
必要なもの
「Tails」をインストールするにはいくつか必要になってくるものがある
- DVD
- USBメモリ(最低8GB)
- PC
今回紹介する方法ではこれらのものが必要になってくる
自分はまとめ売りされていたDVDと近所の電気屋で買ったバッファローの8GBのUSBメモリを用意した
DVD・USBメモリ共に何も入っていない状態であることが重要
それと、USBメモリの容量が正しく認識されない場合がある
そんなときはUSBメモリをフォーマットしよう(やり方についてはググって)
その他、永続的なボリューム(次回起動時以降も残しておきたいデータを保存する場所)を利用する場合には大きめの容量のUSBメモリを用意することをおすすめする
isoをダウンロードする
まずは公式サイトから「Tails」のisoイメージをダウンロードしてくるところから始めよう
Torrentの方が早くダウンロードできるのでそちらを使うことをおすすめする
その後、isoをDVDに書き込めばOKだ
DVDに書き込む際には、ちゃんとisoburn.exeなどを用いて書き込むようにしないとうまく認識されないので注意
「Tails」をUSBメモリにインストールする
BIOS/UEFIを開き、起動順序を変更してDVDを一番先頭に持ってきておく
そうすればDVDからTailsが起動する
「Tails」が起動できたら、左上にある「Applications(アプリケーション)」から「Tails」 → 「Tails Installer」を選び起動する
ここでPCにUSBメモリを接続し認識されたら「Clone the current Tails」を選択してInstallをクリックするだけ
これでTailsがインストールされたUSBメモリの完成だ
あとはまたBIOS/UEFIから起動順序を変更して今度はUSBメモリを1番にすれば「Tails」が起動する
Tailsを使いやすくするなどの設定
TailsをUSBメモリにインストールできた後、使いやすくするなどの設定についてはこちらの記事を参照してほしい
「Tails」の面白い使い方とは
ここまで、「Tails」のインストール方法について解説してきた
さて、「Tails」をインストールできたとなると、次に考えるのはどのように運用しようか、といった点だろう
ちょっとワルな人間なら、もしかしたら悪用することを考えるかもしれない
しかし覚えておいてほしいのは『Torネットワークは完璧ではない』ということだ
その性質上、100%身元を隠して何やらすることはできない
その匿名性を上手に活かすことができるかは本人次第だと言えるだろう
セキュリティに詳しくないまま深く手を出すのはやめておいた方が賢明だ
一応形式的にだが注意喚起はしておくことにする
「Tails」のインストール方法・面白い使い方についてのまとめ
いかがだっただろうか
今回はLinuxベースのOS「Tails」について紹介してみた
「Tails」のインストールで手こずるかもしれないが、上手く使うことができれば有用なOSだ
ぜひ活用してみてほしい