今回は「Oracle Contributor Agreement」を超訳していきたいと思います
超訳とつけるのもおこがましいくらい拙い訳になると思いますが、もし英語が苦手で読むのがちょっとな〜と感じている人がいらっしゃればぜひ参考にしてみてください
なお、この記事での訳は一つの個人の解釈とさせていただきまして、 Oracle Corporation や日本オラクルの見解ではなく、一切の法的な有効性はありません
この解釈によって生じた損害等はすべて自己責任とさせていただきます、あらかじめご了承ください
また、訳に致命的な間違いなどがあれば、お気軽にマサカリを投げていただけると助かります
目次
そもそも「Oracle Contributor Agreement」とは?
まず、 Oracle Contributor Agreement (OCA) とは何なのか、軽〜く説明させていただきます
OCAはオラクルがスポンサーや開発の管理を行っているOSSに貢献するために必要になる契約書みたいなものです
プリントアウトしたものがこちら↓

これに署名することで、オラクルが管理するOSSに貢献することができます
OCAについてはこちら→こちら(英文)
OCAに同意する必要があるのはパッチやコードの著作権に関する問題があるためらしいです
法的な責任が云々あるみたいです(軽く調べてみるとそのような記述がありました)
自分は今回、OpenJDKに貢献するためにこれに同意することにしました
また、 OCA FAQ については、こちらの記事にて翻訳されておりますのでこちらも参考にしてみてください→こちら
超訳 : Oracle Contributor Agreement
それではさっそく訳していきたいと思います
Oracle Contributor Agreement (Oracleの貢献者のための契約書)
この「Oracleの貢献者のための契約書」(以下、OCA) は、当社(Oracle)が管理するいかなるプロダクトやプロジェクトに対してあなたが行ういかなる貢献に適用されます
また、OCAはあなたから貢献していただいたもので、当社に与えられた知的財産権をはっきりと定めるものです。
ここで言う「当社」とはOracle International Corporationのことです
ここで言う「あなた」とは以下にあるような個人や団体のことです
署名をする前に、この契約書をよくお読みください
1. ここで言う「貢献」や「貢献していただいたもの」とは、プロジェクトにあなたが投稿もしくは提出したいかなるソースコード、オブジェクトコード、パッチ、サンプル、グラフィック、仕様書、マニュアル、ドキュメント、または資料のことです
2. あなたの貢献についてのいかなる世界的な著作権、あるいは出願・登録している著作権に関して:
・あなたはここに、当社に所有権を譲渡し、そのような譲渡が無効、無効力、実施不可能である、またはそのようになる範囲内において、あなたはここに当社にそれらの著作権のもとですべての権利を行使するために、永久的で取り消せない、非独占的、世界的、使用料のない無償で無制限のライセンスを与えることとします。当社の判断で、これは複数の再許諾の段階や他のライセンス契約を通して、譲渡していただいた権利を再許諾する権利を含みます
・あなたは当社の各人があなたの貢献の唯一の所有者であるかのようにすべての物事を執り行うこと、もし当社の一人があなたの貢献の派生プロダクトをつくったときには、その人を唯一の所有者とすることに同意するものとします
・あなたは当社や当社のライセンシー・譲受人に対して、あなたの貢献に関するいかなる主張もしないことに同意するものとします
・あなたは当社があなたの貢献に著作権を登録し、それに関連づけられたすべての所有権を行使することに同意するものとします
・あなたはあなたの貢献のいかなる使用や配布についても、当社の誰にも相談したり、同意を得たり、賃金を支払ったり、会計処理を行うといったいかなる義務もないことに同意するするものとします
3. あなたの所持する、あるいはあなたがいかなる第三者にも支払いをすることなくライセンスを得ることができる特許に関して以下の目的のために、あなたはここに当社に永久的に取り返しのつかない、非独占的で世界的な、使用料のない無償のライセンスを当社に与えます:
・提出されたあなたの貢献が取り入れられているプロジェクトから作られたいかなるプロダクト、作品や資料が含まれている、あるいは組み込まれているもの、もしくはあなたの貢献の全体あるいは一部をつくる、委託する、使う、販売する、販売を持ちかける、取り入れる、その他移譲するため
・当社の判断により、複数の再許諾の段階あるいは他のライセンス契約を通じて第三者に同様の権利を再許諾すること
4. 上記の場合を除いて、あなたは貢献に対してすべての権利、肩書、および利益を保持します。これらの規約のもとであなたから当社に与えられた権利は、たとえあなたがこれらの規約に署名する前でも、あなたがはじめて当社に貢献を提出した日から発効します。いかなるライセンスのもとでも当社が利用できるようにしたすべての貢献は適当なFSF(フリーソフトウェア財団)やOSI(オープンソース・イニシアティブ)が承認したライセンスのもとでも利用できるようになります
5. あなたは以下のことを約束し、表明し、保証し、同意するものとします:
・あなたが提出したそれぞれの貢献はオリジナルの著作物であり、あなたは合法的にこのOCAで決められた権利を与えられます
・あなたの知る限り、それぞれの貢献はいかなる第三者の著作権、商標、特許、またはその他の知的財産権を侵害するものではありません
・それぞれの貢献は米国輸出規制法あるいは適用されるその他の輸出入の法律に則ったものとします
あなたはもしどのようなことでも上記の項目のいずれかを満たさないような状況が起きたことを認識した場合には、当社に知らせることに同意するものとします
6. このOCAはカリフォルニア州の法律と適用されるアメリカ合衆国の法律によって管理されています。いかなる法律の規則の選択も適用されません
7. 以下の該当する分のいずれかに「x」を記入してください。両方に「x」を書かないでください
( ) 私は個人として自分自身のために署名しており、私の雇用主を含むどんな人間や団体も私の貢献に関して権利を有しておりませんし、有することもありません
( ) 私は自分の雇用主あるいは法人を代理して署名しており、その団体を契約により拘束する実際に効力をもつ権限を有しております
以下、個人情報記入欄
Oracle Contributor Agreementのまとめ
ずらーっと拙い訳を書かせていただきましたが要約すると、
- いろいろ使いたいから権利をちょうだいね
- ちゃんと自分で書いたもので貢献してね
って感じだと思います
Oracle関連のOSSに参加する以上は避けては通れぬ道ですので、OCAにしっかりと目を通して納得できるのであれば同意してメールを送るようにしましょう
これをプリントアウトして署名、それをスキャンしてメールで送ってしばらく待つと、返信がくるらしいです
僕も早速同意してみたいと思います
重ね重ねになりますが、間違いなどありましたら、お気軽にコメントなどで教えてください
それでは今回はこの辺で